鉄筋コンクリート造3階建ての解体費用とは?廃棄物も徹底解説!
2023/01/312024/06/28
目次
朽化や建て替えなど、さまざまなビル解体理由があるものですが、
ビルの解体となるとどのくらいの費用が掛かるのかも想像がつかないという方も多いでしょう。
そこで、ビルの解体を検討している方のために、ビルの解体費用の相場を解説します。
また、費用を安く抑えるポイントも紹介するので参考にしてください。
ビルの解体費用相場
ビルの解体費用は、ビルの構造や階数・立地などによっても大きく異なりますが、
大きく分けて次の3つの構造があります。
・S造(鉄骨造)
・RC造(鉄筋コンクリート造)
・SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)
それぞれの構造により、解体のしやすさも異なるため解体費用に差が出てきます。
構造ごとの費用目安は
S造:3~5万円/坪程度
RC造:4~6万円/坪程度
SRC造:5~10万円/坪程度
鉄骨造の場合、他の構造に比べ解体も容易でコンクリートなどの廃材もあまり出ません。
そのため、解体の手間もかからず工期も短くなる傾向があるので、他の構造よりも解体費用は安くなります。
ただし、解体費用は構造だけでなく立地やエリアによっても異なるので、事前に見積もりを取ったうえで検討することが大切です。
実際の見積もり書を元に、解体費用を参考の一つとして下記をご覧ください。
構造 延べ床面積 解体費用
S造4階建て 95 坪 約 970万円
S造5階建て 77 坪 約 730万円
RC造3階建て 174 坪 約 1,200万円
RC造4階建て 1,400 坪 約 4,300万円
SRC造3階建て 86 坪 約 530万円
SRC造3階建て 143 坪 約 1,010万円
解体工事の内容や付帯工事などによっても大きく異なるので、
あくまで検討材料の一つとして捉えて下さい。
ビルの解体以外にかかる費用
また、ビルの解体では、ビル本体を解体する以外にも別に費用が発生する場合があります。
次のようなことが事例としてあげられます。
・付帯工事費
・アスベスト除去費用
・廃棄物処理費用
・諸経費
付帯工事費
付帯工事費とは、ビル本体の解体工事以外の費用のことを言います。
一般的には次のような工事があるので、それぞれの費用目安をまとめると以下のようになります。
工事内容 費用目安
地中埋設物 40,000円~/1坪
ブロック塀 2,500円~/1㎡
土間コンクリート 2,500円~/1㎡
アスファルト剥がし 2,000円~/1㎡
樹木撤去 10,000円~/1本
アスベスト除去費用
建物の建材にアスベストが含有されている場合、アスベスト除去費用が発生します。
アスベストは、解体の際粉塵として舞ってしまうと作業員や近隣住民への健康被害の恐れがあります。
そのため、解体前にはアスベストを除去する作業が必要になるのです。
アスベストは、1975年以降段階的に使用が禁止され2006年に全面禁止となりました。
とくに1975年以前の建築物の場合は、含有されている可能性が高くなるので注意が必要です。
アスベスト除去に掛かる費用の目安は以下の通りです。
処理面積 除去費用(/1㎡)
300㎡以下 20,000円~85,000円
300㎡~1,000㎡以下 15,000円~45,000円
1,000㎡以上 10,000円~30,000円
ただし、アスベストは含有量や含有されている建材によっても、作業の内容が異なります。
含有量が多ければそれだけ作業を慎重にしなければならないため、費用も高額になります。
廃棄物処理費用
解体に伴い排出されるコンクリートや鉄筋などの廃棄物は、それぞれの種類に応じて処理費用が発生します。
廃棄物処理費用の目安は次のとおりです。
廃棄物種類 費用目安(/t)
コンクリート 1,400円~60,000円
金属 3,500円~30,000円
木 2,000円~40,000円
ガラス 2,000円~45,000円
アスファルト 1,000円~10,000円
一般的には、解体工事費用の中に廃棄物処理費用も含まれています。
しかし、オフィス用ビルなどの解体の場合には、別途処理費用が発生する可能性が高くなるので注意が必要です。また、廃棄物処理費用では、トラックでの運搬・収集代が加算される場合もあるので、詳細は見積もり時に確認することが大切です。
諸経費
ビルの解体の場合、解体費用以外に次のような経費が発生します。
・重機などの運送料
・各種届出を代行する場合の代行費用
・地下階層がある場合の地下解体費用
・ガードマンや交通整備員の手配
経費は、ビルの立地や解体状況によっても金額が異なります。
上記のような費用が発生する可能性があることを意識し、見積もりを依頼することが大切です。
ビルの解体費用を安くするポイント
ビル解体費用を安く抑えるポイントとして、次の5つを紹介します。
・閑散期を狙う
・清掃やゴミ出しは済ませておく
・図面を用意する
・補助金を活用する
・相見積もりを取る
閑散期を狙う
解体工事にも繁忙期と閑散期があり、繁忙期は費用が高額になる可能性が高くなります。
また、繁忙期は依頼が立て込むことで解体工事自体を請け負ってもらえない場合があります。
一般的には、年末から年度末にかけてが解体工事の繁忙期にあたります。
そのため、どうしても年度末で解体しないといけないという場合以外なら、その時期を外して依頼することをおすすめします。
清掃やゴミ出しは済ませておく
ビル内のごみの撤去を解体業者に依頼することも可能です。
しかし、費用を安く抑えるという点では、自分でゴミ出しまで済ませておくことをおすすめします。
解体工事に伴うゴミは、一般のごみであっても産業廃棄物扱いとなるため処理費用も高額になります。
自分で処理した場合は、粗大込みやリサイクルできる家電以外では処理費用はほぼ掛からないでしょう。
しかし、ビル内の清掃や不要物の処理となると量も多く手間や時間もかなり掛かります。
忙しい場合などでは、業者に依頼したほうが労力を掛けずに済むので、費用とのバランスを考慮して検討しましょう。
図面を用意する
見積もり時に用意しておきたいのが図面です。
図面をもとに詳細なビルの情報を提供することで、業者の手間が減り費用を安く抑えられる可能性があります。
特にビルの場合は、見ただけでは構造や鉄筋の本数なども分かりにくいため、高めに見積もりが出される可能性があるのです。図面があることで、見積もりの精度を上げることができるでしょう。
さらに、きちんと事前の現地調査をしてもらうことも重要です。
契約時に行き違いをなくすためにも、事前調査には立ち合い解体対象などをすり合わせていくようにしましょう。
補助金を活用する
自治体によっては解体に伴う費用の補助金を交付している場合があります。
ビル解体の場合は、アスベストが含有されている場合に補助金を活用できる可能性があるでしょう。
例えば次のような補助金があります。
・アスベスト対策費助成(東京都港区)
東京都港区では、アスベストを含有する建材を使用した建築物の解体費用の一部が助成されます。
共同住宅や事務所などのアスベスト除去工事に対し、費用の2分の1(最高200万円)までの補助金が支給されます。
また、アスベストの場合、調査でも補助金を活用できる場合もあります。
ただし、自治体によって補助金の有無や補助対象・助成額は異なるので、該当の自治体のホームページや窓口で確認すると良いでしょう。
相見積もりを取る
ビル解体の場合、見積もりは一社だけでなく複数の解体業者に依頼することが大切です。
一社では、金額が高いのかどうかも判断が難しいでしょう。
また、ビル解体は規模が大きいため業者によっても費用は大きく異なります。
複数社見積もりを取り、金額を比較することが重要なのです。
ただし、金額が極端に安すぎる業者には注意が必要です。
解体工事では人件費など一定の経費が掛かるため、相場が存在します。
相場よりも極端に安い場合、費用を抑えるために違法工事や不法投棄している可能性もあります。
業者を選ぶ際には、金額だけでなく実績や対応など総合的に判断するようにしましょう。
ビルの解体費用は1,000万円以上かかる場合あり高額になるものです。
しかし、ビルの構造や立地・条件などのよっても費用は大きく異なります。
ビル解体費用が高くなる要因や安くするコツを理解し、おおよその目安を把握したうえで複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。
株式会社永雅では、迅速・丁寧・低価格をモットーに、環境にやさしい解体工事を目指しております。
ビルの解体費用や節約方法など、他社の見積もりでご納得されなかった方はいつでも株式会社永雅までご相談ください。
(見積り時、別途料金は残置物及び基礎解体時の地中埋設物の撤去処分のみ)
※堺市、和泉市、岸和田市を中心に大阪南エリアで多くのお客様にご利用いただいております。
監修者
永田 雅昌
代表取締役社長
<資格>
・足場組立作業主任者 ・車両系建設機械作業主任者 ・アークガス作業主任者 ・移動式クレーン作業主任者 ・職長安全衛生責任者 ・フォークリフト作業主任者 ・石綿作業主任者 ・アスベスト調査者 ・建設業許可(解体・建築・とび土工)
近隣からのクレームがない施工作業を長年行っております。お施主様の満足度は常に高く、今後も綺麗な仕上がりをして参ります。
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解体見積相談所
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