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家の解体でお祓いって必要?当日の流れやお祓いの費用を解説

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家の解体でお祓いって必要?当日の流れやお祓いの費用を解説

家の解体でお祓いって必要?当日の流れやお祓いの費用を解説

2024/03/13

家を建て替える時や更地にして売却する時など、家を解体することになります。家を建てる時は「地鎮祭」を行うのが一般的ですが、解体する時はどうなのでしょうか。
また、家を建てる時は住宅メーカーの人が手厚くサポートしてくれますが、解体する時はどうしたらいいのでしょうか。

この記事では、家の解体工事を行う際のお祓いの必要性や、お祓いの種類、費用の相場や当日の流れについて解説します。

家を解体する際のお祓いの必要性

家を解体する際のお祓いは必須かというと、答えは「NO」です。お祓いは宗教的な儀式のひとつで、お祓いをしなかったからといって法律的、技術的に問題が生じるものではありません。

しかし、日本では古来より、あらゆるものに神が宿るとされています。家に宿った神様に気持ちよく出て行っていただくためにも、お祓いはしておくに越したことはないでしょう。
また、関係する親族の中にひとりでもお祓いをきちんとするべきだ、というお考えの方がいれば、その方の意見を尊重することをおすすめします。

家の解体時に行うお祓いの種類

家を解体する際に行うお祓いにも、いろいろなものがあります。
ここでは、その種類と特徴をご紹介します。

 

解体清祓

「解体清祓」は、「かいたいきよはらい」または「かいたいきよばらい」と読み、建物の解体前に行うお祓いを指します。

解体する建物に対して、長年にわたり無事に暮らすことができたという感謝の気持ちを贈り、建物を解体する前に解体する前にその建物に宿った「気」を抜きます。また、神様にこれまで守っていただいたお礼をお伝えするとともに、解体工事が安全に、何事もなく行われるように祈願します。

 

井戸祓

「井戸祓」は「いどばらい」と読みます。字の通り、井戸を撤去したり、埋めたりする時に行うお祓いです。

水道のない時代、水の確保は人々にとって重大な問題でした。川が近くにない人々は、井戸を掘って生活用水を確保しました。水のあるところには、水の恵みを与えてくれる神様が宿るとされています。そこで、井戸を埋める前には、お祓いをして、水の恵を与えてくれる神様に、長年お世話になったお礼をお伝えするとともに、撤去工事や埋め立て工事が安全に、問題なく行われるようにお願いします。

井戸だけでなく、池を埋める際にも同じようなお祓いを行います。解体工事の途中で井戸が発見された場合には、その途中で井戸祓を行うこともあります。

 

樹木祓

「樹木祓」は「じゅもくばらい」と読みます。「樹木伐採清祓」(じゅもくばっさいきよばらい)と言うこともあります。

古くから、樹木には「木霊(こだま)」と呼ばれる精霊が宿るとされてきました。樹木を切るということは、木霊の居場所を奪うことでもあります。そのため、きちんとお祓いをして、これまでの無事に対しての感謝を伝えるとともに穏やかに樹木から出て行っていただくようにします。

 

魂抜き

「魂抜き」は、「たましいぬき」「こんぬき」「たまぬき」と読みます。「御霊抜き」(おみたまぬき)、「御霊抜き(おしょうぬき)」などとも呼ばれます。

魂が宿るとされる神棚や仏壇に対して、移動や撤去をするためにその魂を抜いて「物」に戻す儀式です。
魂抜きは、神棚であれば神社に、仏壇であればお寺にお願いします。家の敷地内や建物の屋上に祠がある場合もあります。その場合も、神社にお願いしますが、祠の魂抜きは、その祠が属する神社にお願いします。どこの神社に属する祠なのかがわからない場合は、できるだけその祠のルーツを調べて、近しいと思われる神社に相談するのがよいでしょう。

お祓い費用の相場

地域や宗派によっても異なりますが、お祓いの費用は、解体清祓の場合で5万円〜20万円が相場です。
内訳は以下の通りです。
 

  • 初穂料2〜3万円
  • 出張料1〜2万円
  • お供物などの費用1万円から2万円
  • 祭壇準備費用5,000~10万円
  • 近隣に配る菓子折り代1,000~3,000円/個


祭壇準備費用は、テントを張って大掛かりにやると高くなります。また、この他に昼をまたぐようであればお弁当を用意する必要も出てきます。

井戸祓、樹木祓はそれぞれ2万円〜3万円、仏壇や神棚の魂抜きは3万円〜5万円とされています。もし、不安であれば、お祓いをお願いする神社やお寺に「どれくらいお包みすればいいですか」と伺ってみるのも手です。

お祓いの前に用意しておくもの

解体に伴うお祓いの前に施主側で用意しておくものは、「神饌(しんせん)」と呼ばれるお供え物です。
具体的には、以下のものを用意します。

 

【基本のお供え物4種類】

  • 米(1合)
  • 酒(1升以上、熨斗つき)
  • 塩(粗塩小皿一杯)
  • 水(コップ1杯程度)

 

【場合によって用意するお供え物】

  • 魚(尾頭付きの鮮魚、焼かない)
  • 乾物(鰹節・海苔・するめ・昆布など)
  • 野菜・果物(数種類)

 

【その他】

  • 初穂料(新札を用意し、のし袋に入れる)
  • 出張料(必要な場合。新札を用意し、お車代として初穂料とは別に包む)

 

お供え物の基本は、お米、お酒、塩、水の4つです。場合によっては、海の幸としてお頭付きの鮮魚、山の幸として果物や野菜などが必要なこともありますので、事前に神社に確認しておきましょう。
一般的には、これらのお供え物は施主が手配しますが、場合によっては神社が用意してくれることもあります。その場合は、お供物料(5,000円~1万円程度)を用意します。
また、祭壇は神社の方で用意するので、施主が用意する必要はありません。 また、解体業者からも参加者を出すのが通例です。解体業者の方にも、日時を伝え、参加してほしい旨を伝えましょう。

お祓いの流れ

お祓いの流れは、以下のようになります。

 

  1. 開会の辞
  2. 修祓の儀(しゅばつのぎ)祓い清める
  3. 降神の儀(こうしんのぎ)神様をお招きする
  4. 献饌の儀(けんせんのぎ)神様にお食事をお供えする
  5. 祝詞奏上(のりとそうじょう)神主が祝詞を奏上し、お祈りする
  6. 清祓いの儀(きよはらいのぎ)祭場を出て建物の四隅と入り口をお祓いする
  7. 取毀の儀(とりこぼちのぎ)柱を木槌で叩くことで神様に解体することをお知らせする
  8. 玉串奉奠(たまぐしほうてん)参列者一同が玉串をお供えし、拝礼する
  9. 撤饌の儀(てっせんのぎ)神様へのお供え物を下げる
  10. 昇神の儀(しょうしんのぎ)神様を元の御座にお送りする
  11. 直会の儀(なおらいのぎ)お神酒や神様のお食事である神饌(お供えしていたもの)をいただく
  12. 閉式の儀

 

それぞれの儀式の前に「〇〇してください」と神主から指示が入ることがほとんどです。そのため、なんとなくの流れがわかっていれば、細かい作法を知らなくても心配はありません。

地鎮祭との違い

建築物に関する行事でよく聞くものに「地鎮祭(じちんさい)」があります。建物の解体に伴うお祓いと、建設前の地鎮祭では、何が違うのでしょうか。

解体に伴うお祓いは、今まで建っていた建物を解体するために行う儀式です。建物に宿る神様に、これまでの無事に対するお礼と感謝を伝えます。

一方地鎮祭は、新たに建物を建てる場合の儀式です。建築工事を始めるにあたり、その土地の神様に対して工事期間中の安全や無事、順調な工事の進行、更には完成後も見守っていただけるように祈願する儀式です。神社から神主をお呼びしお供え物を用意して祝詞をあげていただきます。その後、さらにお祓いをして清め、施主が初めの鍬や鋤を入れて工事の無事を祈願します。

お祓いの依頼先は?

お祓いは、どこにお願いすればいいのでしょうか。
お祓いの際のお願い先は、お祓いの中身によっても変わってきます。

 

神社

神様に関することは神社にお願いします。解体清祓、井戸祓、樹木祓は神社にお願いするのが一般的です。また、神棚の魂抜きも神社にお願いする儀式です。

 

お寺

仏様に関するものはお寺になるので、仏壇の魂抜きはお寺にお願いします。

お祓いは自分でもできる?

冒頭で述べた通り、建物を解体する際のお祓いは必ずやらなければならないものではなく、そこに宿る神様に今までの無事に対するお礼と敬意を表すために行うものです。ですから、きちんとした手順で儀式が進められるのであれば、解体の際のお祓いは自分でできないこともない、ということになります。

しかし、解体にかかる費用を削減できる反面、お供物を準備したりきちんと祝詞を述べたりするのはたいへんです。また、きちんとお祓いができているのかどうかを確認する手段もありません。

せっかく神様にお礼を伝えるのに、失礼があってはいけません。解体の際のお祓いをするのなら、きちんと、過不足なくやりたいものです。

適切な手順で解体作業を進めよう

家を建てる時に比べて情報量の少ない家の解体ですが、解体のお祓いについて、ご理解いただけたでしょうか。解体に伴うお祓いは、絶対にやらなければならないというわけではありませんが、やるのであれば、プロにお任せするのが安心です。

株式会社永雅では、迅速・丁寧・低価格をモットーに、環境にやさしい解体工事を目指しております。お気軽にご相談ください。

 

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